スティール・ボール・ラン
第6部で世界が一巡したので、ここからは心機一転といった感じ。
連載は週刊少年ジャンプだったが、ほとなくしてウルトラジャンプへ。
2011年5月号まで連載されていた。
単行本は全24巻。
レビュー
最初これ
スタンドが出てくるかどうかわからない空気だったんだよね。
今となってはあり得ないと思う人もいるかもしれないけど、最初のメインは『レース』であったり、ジョニィの脚がどうなるのか、または彼の人生そのものがどうなるか、といった話に見えた。
レース序盤から不思議なことは起こってはいたけど、それがスタンドであるという描写や説明は過去作に比べると随分遅い。
そしてキャラクター的にジャイロは先を行っている人物に見えたし、先生や師匠キャラのようにも見えた。
この辺はジャイロが『ツェペリ』であったというのも大きい。
勘の良い読者ならジャイロが第1部(または2部)のような結末を迎えることは予想していただろう。
少しの違和感。
ツッコミどころとしては大統領の体型が変わったり、ホットパンツのお胸が出てきたりといった部分はある。
大統領は『敵』となった時点で凄みがかなり出てきた。
それでは初期の頃はまだショボく見えたけどね。
ホットパンツは女であると分かってからはそうとしか見えなくなった。
いや絵柄的にもそうだろう、絶対。
大統領の強さに関しては
ジョジョのボスは大体こんな感じなので温かい目で見ることにする。
でもやっぱりスタンド的にそれほど強いとは思えないんだよな。
即死を防げる能力性はないし、両手を破壊されたら発動できないっぽいし?
感じ的には『時止め』の方が随分と強いような気がする。
ジョニィとジャイロの立ち位置
最初にものを教えていたのはジャイロなんだけど、途中で立ち位置が逆転。
精神的にジョニィが優位に立つ場面もあるなど流れ的な疑問はあった。
おそらくジャイロも成長しないと突破できないという展開の都合が作用したのだと思う。
この辺、初期のジャイロからは想像できないよね。
展開上、ジョニィが成長したとも取れるけど、「できるわけがないッ!!」のくだりを見るとジャイロはやはり
親友でもあり師でもあったという印象の方が強い。
完全な余談だけど、
ゲーム版の両者の声、演技が非常に素晴らしかった(ジョニィ: 梶裕貴、ジャイロ:三木眞一郎
ASBも、ぱっと見は良いゲームだったんだけどな。惜しい。
まとめ
結構好きな部なんだけど、いざ感想を書くとなると結構書き辛い。
時間を置いて書き直したほうが良いかもしれんね。
スティール・ボール・ランは物語としてパターン化された部分が多いし、キャラクターの死に方もテンプレではあるんだけど、妙な説得力のようなものがあって、後から読み返しても引き込まれる程度に面白い。
7部からコマが異様に大きくなったので話の進み具合が連載時は遅く感じたものだけど、単行本だと割りとすんなり読める。
ジョジョの中でもファンが多い気がする。
おまけ
気になった台詞とか。
・ようこそ………『男の世界』へ……………
・『圧迫祭り』よッ!
・「納得」は全てに優先するぜッ!!
・できるわけがないッ!
・そこちょっと
失礼(し・トゥ・れい)ィィイイイ~~
・かなり大爆笑(真顔
・ピザ・モッツァレラ ピザ・モッツァレラ レラレラレラレラ……
・それを人にしゃべったらオレが逆にヤバイぐらい引くわ!「できるわけがないッ!」は4回まで。
「圧迫祭り」は8部、乙一の小説版でも出てきましたね。
「かなり大爆笑」は未だに解釈に困る(ジョニィの顔までがネタだと思ってる
歌はASB(三木眞一郎)でハマッた。
「それを人にしゃべったらオレが逆にヤバイ」の言い回しは表現的にかなり上手い。
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